防災先進県といえば高知県。ということで、高知県に防災の勉強に赴きました。
7月2日
まずは土佐教育研究所で、研究所の所長である吉門先生と2時間半に及ぶミーティングをさせて頂きました。
https://sites.google.com/g.kochinet.ed.jp/citytosa-kenkyu
吉門先生は、高知県内の公立小学校や高知大学教育学部附属小学校に勤務後、2007年度より高知県教育委員会事務局で学校安全を担当され、防災教育の分野で活動されています。
防災推進国民大会2017などのイベントで登壇されており、防災教育の専門家として講演活動なども行うなど文部科学省でも活躍された実績もあります。
やっぱり本場の先生は熱量が桁違いでした。

学校安全の視点から、さまざまな施策を行う(教員向けの安全マニュアルの作成など多岐にわたる)など、防災の在り方について、改めて考える有意義な時間を過ごすことができました。

土佐教育研究所の後は、高知で女性の防災事業をしていらっしゃる「こうちJBL」さんを訪問させていただきました。
さすが防災先進県である高知県。女性の防災意識も高いです。
高知県内の防災に取り組む女性のネットワークの構築に尽力する素晴らしい団体でした。
さらに高知県教育委員会の学校安全課を訪問すべく、高知県庁へ。
高知県の学校安全における方針をお聞きして、ヒントになることがたくさん見つかりました。
行政が本気になると、いかに施策が進むのかを肌で感じることができました。
貴重な資料も沢山頂き、知見が深まりました。
最後に高知市議会議員をされた経験があり、自治体との連携をされている方にお会いしました。
2つの自治体で防災事業を展開できる可能性が見出せるなど高知県での事業の展開も目標の一つとなりました。
最後に、高知県といえば何と言っても坂本龍馬。

桂浜の竜馬さんにご挨拶をしてきました。
7月3日
2日目は高知市から2時間強かけて黒潮町役場へ。

黒潮町役場の情報防災課の課長さんと主幹の方と2時間半に渡り、黒潮町の取り組みについてお聞きしたり質疑応答をさせて頂きました。
事前に質問したい内容をお伝えしていたところ、全てに回答したプリントを用意してくださるきめ細やかさに感激です。
説明のスライドは240枚越えという大ボリューム。
黒潮町の防災に対する想いを強烈に感じる時間でした。

課長さんが防災に対する意識は町民は皆さん高く、児童の防災教育についても浸透している自信を持っているという言葉にただただ感服するしかありませんでした。
基本的に、黒潮町は国と県からの補助金以外は頼っていません。
※ハード面は補助金を最大限結擁して整備。
独自の取り組みが多く、本当の意味で「自分たちの命は自分たちで守る」という意識が強い。
防災文化という言葉も独り歩きしていない状況。
課長さんが、黒潮町には「防災文化が根付いている」と胸を張って言える状況。
町内の自主防災の方が万が一の時の対応に自信を持っている。
学校の避難訓練は年間6回。
※町の避難訓練は夜間に行うことも。
防災参観日、防災シンポジウムも実施している。
地域担当制で、地域と行政が密着できる状況を作り出す。
などなど、本当に防災先進県の中でも危機感と行動力、備えが突き抜けておりました!
その後は、黒潮町で地域のコミュニティ活動をされている元教員の女性とお話しました。
行政に頼り切らず、自分たちにできることをやる姿勢に刺激を頂きました。
高知市に戻る道すがら、避難タワーも何機も見て高知県の本気度を肌で感じました🔥

黒潮町の避難タワーの視察もしながら、1日目に続いて高知県庁へ。
高知県危機管理部 南海トラフ地震対策課のチーフにお話を伺いました。
ここでも事前に質問したい内容をお伝えしていたところ、丁寧な回答を頂きました。
高知県危機管理部の方々の県民全員を救うという使命感が凄すぎて、圧倒されました。
高知県オリジナルの防災アプリについて紹介しておきます。
このアプリ、現場から(教育現場や黒潮町役場)の評価が非常に高いです。
シンプルで洗練されているという評価。
県と市町村の連携ができている一つの事例なのではないでしょうか。
高知県では防災庁が目指す防災教育が、他県に比べて整っていると感じました。
2日目ラストは『ひろめ市場』で反省会。
7月4日
防災先進県、高知県視察は最終日です。
9時に高知県庁の商工会担当課へ。
目的は宮崎県版防災カタログの作成に向けたアドバイスを頂くこと。
結論としては、宮崎での実施はとてつもなくハードルが高いです。
まとめ
防災事業は基本的に官主導での実施の高知県。
民間主導にすることが出来れば超面白いとも思いました。